2020/04/18

読書感想 悪と全体主義 ハンナ・アーレントから考える 仲正 昌樹

この本は、ハンナ・アーレントはトランプ政権下で再びベストセラーになったので、書かれた解説本です。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07CRMPG3S/ref=dbs_a_def_rwt_hsch_vapi_tkin_p1_i0
「安心したい」──その欲望がワナになる
世界を席巻する排外主義的思潮や強権的政治手法といかに向き合うべきか? ナチスによるユダヤ人大量虐殺の問題に取り組んだハンナ・アーレントの著作がヒントになる。トランプ政権下でベストセラーになった『全体主義の起原』、アーレント批判を巻き起こした問題の書『エルサレムのアイヒマン』を読み、疑似宗教的世界観に呑み込まれない思考法を解き明かす。

[目次]
はじめに──今なぜアーレントを読むか
序 章 『全体主義の起原』はなぜ難しいのか?
第1章 ユダヤ人という「内なる異分子」
第2章 「人種思想」は帝国主義から生まれた
第3章 大衆は「世界観」を欲望する
第4章 「凡庸」な悪の正体
終 章 「人間」であるために


著者は法学と哲学の教授で、他にも著書は多く、kindleunlimitedでこれを含めて4冊も読めるので、全部読んで、一番感銘を受けた本を紹介したいです。

今、読み終わったのは、アーレントのこの本だけです。
第二次世界大戦後に民族自決の原則によってどんどん植民地から独立を果たしていった国々は、みんな国民国家なんですね。そこに全体主義の根っこがあって、でも多くの後進国では全体主義より大統領個人のための権威主義に見える国も多くて、考えさせられます。私も日本政府に洗脳されているためか、全体主義のおかげで日本は豊かになったような気もしています。

それではまた。

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