2011/12/09

よくあることですが

義妹が言います。 「あなたの旦那が二人奥さんを貰うのは、カダル(運命)。」
「パキスタンの男はビザがもらえない。テロとかアルカイダとか言われる。アメリカのせい。」
重婚のせいと言ってほしいですね。

そもそも、夫と私は『妻は一人』という契約で結婚しています。
確かに、イスラム教では4人までOKですが、
 ①妻は一人、という契約は、イスラム的に違法。
     →矛盾するので、契約は無効
     →日本のイスラム教団体は何しているの? 知った上で放置しているのは、詐欺では?
 ②契約は守るべき
     →イスラム法上は4人までOKなのはお互いに知った上で、条件を付けるのはハラール
     →当然守るべき
私はずっと、②だと思っていましたが、パキスタンでは違うようです。

彼は私に他に結婚しないと約束していた、と話していたら、
『そんなこと言って、私の息子を煩わせたら、叩くよ!』
と、姑に言われました。
いつ謝罪の言葉を聞くのだろう、と私は思っていましたが、大きな勘違いだったようです。


『日本人の奥さんと、パキスタン人の奥さんは、大変ね』
『パキスタン人の奥さんと、パキスタン人の奥さんが、いいね。』
といったところ、家族中が、口をそろえて、
『パキスタニ2人はだめ。』
『パキスタニと日本人なら大丈夫』
と言っていました。

ということは、割りを食っているのは、日本人妻なのでしょう。

18 件のコメント:

  1. お久しぶりです。過去ブログを拝見していて、思わずコメントしたくなりました。
    P国の方もご存知ないようですが、パキスタンの法律上(イスラーム方ではなく)では、次の奥さんを娶る(重婚)場合は、既存の奥さんの許可が必要です。但しそれを両者共知らずにうやむやに重婚成立、というのが一般的なのかもしれません。
    4人まで妻はOK、というのは義務ではなくあくまで許可で、逆に重婚するならば全員の妻を全て平等に扱うというのが「アッラーからの重婚許可の条件」。重婚OKという事だけを主張して妻を平等に扱わないなら、それは契約不履行です、よね。
    パキスタン人だって2人の奥さん•2人の嫁の争いなんで見たくないんですよ。キツい。パキスタン人の奥さんを二人持つ男性って、殆どお目にかからないですよね、ドラマだと結構あるけど。だから二人共パキスタン人ではなく、一人は言いくるめられやすい日本人の方が楽なんでしょう。何かあった時に日本の嫁の家族が夫の家に文句を言いに来ることもないし。
    S

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  2. パキスタン人の奥さんを2人、結構身近にいますよ。
    ひとりは、うちに来て大泣きしていました。

    そういえば、夫の姉の姑は、以前しょっちゅう自分の息子に、この嫁は悪い、もう一人、娶れ、とけしかけていたそうです。彼女の旦那は、いつも妻の側に立っていてくれたそうです。

    ところで、そのパキスタンの法律ってなんですか? 日本のブログのどこかで見たことがあるのみですよ?
    誰も知らないし、ペナルティーもなく、どこで有効なんでしょうか?

    あと、本当にパキスタン人も争いなんて見たくないのでしょうか?
    みなさん結構タブです。
    格好の噂話のネタにもなるし。
    自分に火の粉がかからなければ、歓迎かもしれませんよ。

    ただ、2人奥さんがいる人は、はやく死にがちらしいです。

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    1. そうですかぁ・・・結構いるんですね(涙)。
      離婚は結構聞いていましたが。
      パキスタンの法律は、私自身分かりません。
      ただ、以前国際離婚で相談を沢山受けていた私の知人が必死にあちらの専門書とかを調べて、そう言っていたと記憶しています。
      もし分かったらまた書きますね、いんしゃーあっらー。

      争いが見たくないのは「被害者になる本人やそれに巻き込まれる人達」のことです。
      第三者は・・・でしょうね。
      「人の不幸は蜜の味」でしたっけ?

      私がネットで「世のため人のため」と思いあちこちにコメント書いたり自分のブログでやんややんや書いているのも、本当は「蜜の味」を求めてなのかもしれない・・・とたまに凹みます。

      S

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    2. それでも、私はコメント書いてくれると嬉しいですよ。

      一人がやると、自分も、と増えているのかもしれません。
      一般的なことは知りません。

      sialkotは多いのかもしれません。

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  3. 早速見つけました・・・しかし若干報道の方向が違い、「イスラミックイデオロギー評議会(CII)が、現在該当の項目(法律)は無効と判断した」というニュースの中に、ですが。
    http://dunyanews.tv/index.php/en/Pakistan/214861-Wifes-permission-not-necessary-for-second-marriag

    ここに、1961年制定(改定?)の家族法の中に「先の(現在の)妻の許可なしに次の結婚はできない」とあるそうです。反すれば投獄、と。
    でも・・・実際CIIが主張するように、イスラーム法上は妻の許可なしに次の妻を娶れるんですよね。
    問題は、妻達を平等に扱えない、平等に養えない男達が複数の妻を持つから、こういう「国の法律」で規制したことを無視している。

    「こんな法律、イスラーム法に反している‼妻の許可なしに結婚できるのだ‼」と叫ぶ割には、その結婚の条件である「妻たちを平等に扱う・養う」ということを反故にする男性を社会が放置・放任・黙認しているのは間違いだと思います。

    絶対なんて不可能だろうけど、極力平等に妻たちを養える・扱える度量・器量のある男ばかりならいいんですがね・・・

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    1. 皆さん自分に都合のいい方を採用するんだと思います。

      それぞれのケースで、力の強い方の声が通るのでしょう。
      正直、イスラーム以前の悪しき社会、強い者が弱い者から奪って、というのを、現在のイスラーム社会に見ているような錯覚を起こしてしまう時があります。

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  4. ちなみに、このCIIの判断が法律にどう影響するのか・全く影響なしなのかは、私は知りません、ゴメンナサイ。

    S

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    1. 複数結婚したい人の心には影響しますよ。

      ところで、パキスタンはいろんなところでイングリッシュですが、法律はウルドゥー語なんでしょうか?

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    2. 私が見たことのあるのは英語で書かれていました。
      しかし法廷にはウルドゥー語の法律用語がバンバン書かれたウルドゥー語の書類が提出されるようなので(知人のケースのコピーを読んだことがあります)、ウルドゥー語でも同じものが書かれて存在するのかもしれません。

      多分1988年頃変わったのですが(丁度私が大学1年の時で、そう聞いた記憶が)、それ以前は公用語は英語、国語はウルドゥー語だったと記憶しています。
      ただ、現在は公用語もウルドゥーとなったんじゃなかったかな?

      なので、それ以前は公式文書は英語で書かれていた筈です。逆に言えば、現在は公式文書はウルドゥー語で書かれている率が高いと思います。

      S

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    3. 両方ですか。博識ですね。

      夫によると、ここ数年でも、英語からウルドゥーにかわったものもあるそうです。
      識字率が向上したからでしょうかね。

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  5. 義姉さんの旦那さん、いい人で良かったですね、まーしゃーあっらー。
    姑さんが「この嫁を捨ててしまえ」ってけしかけるのはよくあるようですね。私も聞きました。
    ある方(日本人で「一人目の奥さん」)の姑さんも言っていたそうです。
    しかし今は二人目の奥さん(パキスタン人)のあまりの酷さに、1人目の奥さんに酷い仕打ちをしている旦那さん(姑さんから見たら実の息子)に逆らって姑さんが一人目の奥さんの味方になってくれているそうです。

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    1. 私は姑との関係が悪いです。
      息子も一人です。

      虚勢を張ることすら出来なくなれば、パキスタンには住めないですね。
      利用価値のある人だと、装わなくてはいけない。

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    2. ・・・大変ですね。どう書いたらいいのか分かりませんが、この返信を読んで辛くなりました。

      私が最初の渡航(結婚の約半年後から1年間)から日本に帰国した後、主人が言いました。
      「あの家でみんな(女性陣)があなたにやさしく接してくれたのは、あなたが『自分、自分』としなかったからだ」と言われました。
      つまり、「自分はこんなに優秀だ」「自分はこんなに価値がある」と主張しなかったから、と。
      そういう人間がウチのみんな(女性陣)は嫌いだ、と。

      そう自分を主張しないからといって、私を家族が見下すということはありませんでした。寧ろみんな(女性陣)「私達はSを見習わなくちゃ」「○○が前よりできるようになったね」「頑張っているね」と褒めてくれました・・・勿論ダメ出しも出されますが(笑)、中傷ではなく諭すように。

      でも、shaziaさんが書かれたように、自分の価値や能力を主張していないと、家族にすら潰されてしまう、という事を見聞きしました、いろんなブログやリアルの雑談で何度も。

      自分は自分で、他人は他人じゃん‼
      他人が自分より劣っていても優れていてもどうでもいいじゃん‼

      って悲しくなります、そういう(価値が自分より下らしい)他人を潰そう・見下そうとする人間が家族の中にいる、なんて。

      …実はいるんです、私にも。私を潰そうとしている人が。
      でもありがたい事にその人はちょっと遠い親戚の上、主人や主人の家族がそういう「潰しあい」とか「競り合い」に興味が無い人で、そういうのを見聞きしても「下らない」と一蹴する人なので、ある意味主人や家族によって私は守られています。

      何でみんな他人を放っておかないんだろう?
      自分がそう見下されたり潰されたりされたら嫌だろうに。

      全世界的にそうなんでしょうが。
      私はパキスタンの「そういうところ」が嫌いです。

      インタビューや学校の授業や隣人との会話では「私達はみなきょうだいなのだから、お互いに愛し合わなくてはならない」とか暗唱したかのようにスラスラと言うのに、やっていることは正反対、という人が多い事。

      勿論それって日本でもそうだから、パキスタンが、と限定的には思いませんが。

      S

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    3. 以前はおとなしくしていました。

      でも、主張した方が、待遇が良くなりましたよ。
      内心は知りませんが。


      こういうケースは、少なからず、なんですね。

      皆さん自分の状況に合わせて適応するしかないですね。
      もちろん、良い環境に逃げるのも有りです。


      暗唱したかのように…むしろ、学校で暗唱させていませんか?
      娘の宿題で、スピーチを(親が?)作って、覚えてくるように、というのがありました。
      当然題材は、そういう建前っぽい感じの事です。

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  6. ごめんなさい。また来ました。
    イスラーム法上、ニカーの契約書に「他に妻を娶らない」等の契約を書く事の効力について、シリアでイスラーム学勉強してきた方に聞きました。詳細な説明を受けたのですが…ごめんなさい、概要しか覚えていなくて。パキスタンのスンニー派は、4大学派のうちのハナフィー(ハンナフィー)に属しますが、ハナフィー派ではこのような契約は無効となるが婚姻は継続する。しかし、この契約があったからこそ契約者(ここでは花嫁)が結婚に同意したのだから、マハルの額を、彼女の価値(財産とか家柄とか容姿とか、結婚の条件として有利になるもの)に見合ったマハル額に増額しなければならないそうです。
    他の3学派では「契約は有効、破ってはいけない」という学派も「契約は無効、しかし結婚は継続する」という学派もいるそうです。

    S

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    1. 「契約は無効」派は、無効な契約はしないよう、タブリークしてほしいですね。
      無効になるのを知っていて、私を騙したのなら、悪質ですね。

      パキスタンは、現代法とイスラーム法のダブルスタンダードで、よそ者には難しいですね。

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    2. 日本の場合、パキスタン人が沢山いるのですが(笑)、結構アラブ式と非アラブ諸国式が混在するので、「知っている人は知っているが、知らない人は知らない」のだと思います。
      逆に言ったら、「契約は有効」地域の人に「パキスタンではこれは無効なんだって」と言ったら驚くでしょうから。

      旦那さんも元々無効だと知らなかったのだろう、と願います。

      S

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    3. 夫は深く考えない、自分の欲求に忠実な人です。
      彼はこんなこと興味ないでしょう。

      話が通じないのは、絶対、言葉だけのせいではないです。

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